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目次
コンベヤ搬送
伝統的な搬送設備と言えば、まずコンベヤを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
物流施設や製造工場など、幅広く使われている搬送設備で大量の荷物を搬送することに優れています。
荷物とは、箱や袋、板や棒、液体や粒体など様々なものまで対応が可能です。
また一口でコンベヤといっても、駆動のありなしや、ローラコンベヤ、ベルトコンベヤ、スラットコンベヤ、チェンコンベヤ、スパイラルコンベヤ、シートコンベヤなど、環境や搬送物の特徴、運ぶ方向などにより様々な種類が活躍しています。
共通の特性としてコンベヤは固定設備ですから、障害物にもなります。
つまり、フォークリフトや台車などフリーに動ける機材の通行が不便になります。
設備化は物流改善の主流ですが、なるべく自由移動エリアと固定設備エリアを分け、フォークリフトが通過・旋回出来る幅、人や台車が通過できるポイントを確保することがより効果的な物流改善のポイントとなるでしょう。
AGV/AMRを使った台車牽引搬送
無人搬送機(AGV:Automated Guided Vehicle)や自律走行搬送ロボット(AMR:Autonomous mobile robot)による台車の牽引搬送は、基本的に人が台車を引っ張って運ぶ作業を機械に置き換えるものと考えると、イメージしやすいかも知れません。
AGV/AMRの速度は安全を考慮して人が歩く速度と同程度に設計されています。
また、一定時間内に運べる量はどんなAGV/AMRを何台で運用するかによって変わります。
台車にある程度バランスよく載せる必要性から、コンベヤに比べると積載物の種類に制限はありますが、AGVと台車の連結部分を工夫すれば様々なタイプの台車を搬送できます。
デメリットとして導入のコストが高いと言われていますが、運用の仕方によっては意外にも伝統的な搬送設備よりもお手頃になることもあります。
また磁気テープの上などをあらかじめ決められたルートに沿って走行するAGVや、自由に自律走行するものがありますが、いずれも固定のレールなどは不要です。
これらの特徴をふまえて、今回はコンベヤ搬送とAGV/AMR台車牽引搬送の違いを比べてみましょう。
コンベヤ搬送とAGV/AMR台車牽引搬送の違い
例えば、10kgの箱を10分で100個、300メートル先の地点へ運ぶしくみが必要としましょう。
コンベヤの方は、300メートルのローラコンベヤに箱をどんどん置いてゆけば、箱は直線で列をなして運ばれていきます。
30m/分の速度で流れる駆動ありローラコンベヤを設置する価格が約60万円/メートルとすると、300m分設置するコストは約1800万円になります。
一方でAGV/AMRは5台のシンプルなAGVに台車を連結してぐるぐると回るように走らせ、1台につき20個以上の箱を載せて搬送させると、上のコンベヤと同じペースで同量を搬送することが出来ます。
この場合のコストは、1台あたり約150万円として5台で750万円ほどになります。
どのような搬送物をどれくらい運びたいかにもよりますが、条件によってはこのようにAGV/AMRを活用した自動搬送が、コンベヤ搬送よりも安価になることが分かりました。
他にも大きな違いとして、コンベヤは一度設置をすると動かすことが難しくなります。。
ちょっと台車を持って横切ったり、フォークリフトでまっすぐコンベヤの向こうへ・・というわけにはいかなくなります。
障害にならずに活躍する場所をよく検討して設置すれば、大量の荷物を素早く連続して運ぶことが出来ます。
AGV/AMRと台車を連結してぐるぐる回す運用方法では、いつでもAGV/ AMRの間を横切ることが出来るため、人やフォークリフトの導線と重なってしまった場合にもさほど問題にはならず、スペースを有効活用できます。
どれくらいの荷物をどれくらいの時間でどこまで運びたいかを確認し、必要な台数をしっかり把握することがポイントになります。
いかがでしたでしょうか。
今回はコンベヤ搬送とAGV/AMRを活用した台車牽引搬送の違いを簡単にご紹介しました。
モノリクスの物流スペシャリスト達は、長年現場で物流改善に関わってきた経験からコンベヤとAGV/AMR搬送両方に対する深い知識を有しています。
本当に現場に合った物流改善でお悩みの方は是非一度お問い合わせください。
株式会社モノリクス(所在地:東京都文京区、代表取締役:齋藤紀之)は、現場を楽しく・楽にする物流搬送関連機器を製作する企業として、様々なAGV・AMR(自動搬送車輛)に対応する牽引治具を開発・販売しております。
AGV牽引用治具 Begin⁺JIGに関するWEBサイト https://www.monolix-agv.com/