腰痛は、荷物を運ぶ作業を行う人にとって、職業への致命的な打撃です。仕事だけではなく、一般生活にも大きな影響を与えてしまいます。
また、作業者本人以外の、管理者や雇用主にとっても、大きな打撃と社会的制裁を受けることになります。
そんなリスクを少しでも軽減できる措置を取っておくことは、最大の物流改善活動なのです。
重力に逆らうと腰にイカヅチが刺さります。
まず、荷物を持上げる必要性って何でしょう?何のために持ち上げるのでしょうか。
元々荷物を移動することが目的であるのに、持上げる事に注目してしまいます。
目次
■なぜ荷物を持ち上げるのか?持ち上げる理由=【摩擦力】
なぜ持ち上げるのか?それは、荷物と床の摩擦を小さくする為です。
“摩擦力”は、荷物と床の間に働く力で
W:荷物の重さ
μ :摩擦係数(床と荷物の固有の滑りにくさ)
F:摩擦力
F=μ×W
簡単に考えると、
- 軽ければ、動かしやすく
- 滑りやすければ、重くても動くということです。
持ち上げれば床との摩擦は0なので、動かしやすい。でも、重い。
そこで、物流改善のヒント!
摩擦係数を下げる工夫
- 床を滑りやすくする(作業中滑るので:危険!)
- コンベヤを設置する
- 台車で運ぶなど
つまり、摩擦と荷役は反比例になるのです。