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株式会社モノリクス

荷役作業による腰痛労災

コラム
齋藤紀之(さいとう のりゆき)

齋藤紀之(さいとう のりゆき)

代表取締役社長 兼 物流機械アドバイザー
特技:レゴブロックとパワポを使ったアイデア機械の構想
趣味:剣道(息子と毎週通っています)

荷役作業の腰痛労災

 

腰痛は、荷物を運ぶ作業を行う人にとって、職業への致命的な打撃です。仕事だけではなく、一般生活にも大きな影響を与えてしまいます。

また、作業者本人以外の、管理者や雇用主にとっても、大きな打撃と社会的制裁を受けることになります。

 

そんなリスクを少しでも軽減できる措置を取っておくことは、最大の物流改善活動なのです。

 

重力に逆らうと腰にイカヅチが刺さります。

 

まず、荷物を持上げる必要性って何でしょう?何のために持ち上げるのでしょうか。

元々荷物を移動することが目的であるのに、持上げる事に注目してしまいます。

 

 

目次

■なぜ荷物を持ち上げるのか?持ち上げる理由=【摩擦力】

 

なぜ持ち上げるのか?それは、荷物と床の摩擦を小さくする為です。

“摩擦力”は、荷物と床の間に働く力で

 

W:荷物の重さ
μ :摩擦係数(床と荷物の固有の滑りにくさ)
F:摩擦力
F=μ×W

簡単に考えると、

 

  • 軽ければ、動かしやすく
  • 滑りやすければ、重くても動くということです。

 

持ち上げれば床との摩擦は0なので、動かしやすい。でも、重い。

 

そこで、物流改善のヒント!

 

持ち上げない コンベヤで運ぶ
持ち上げない コンベヤで運ぶ

 

 

摩擦係数を下げる工夫

 

  • 床を滑りやすくする(作業中滑るので:危険!)
  • コンベヤを設置する
  • 台車で運ぶなど

 

つまり、摩擦と荷役は反比例になるのです。

 

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