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株式会社モノリクス

オリコン(折りたたみコンテナ)

コラム
齋藤紀之(さいとう のりゆき)

齋藤紀之(さいとう のりゆき)

代表取締役社長 兼 物流機械アドバイザー
特技:レゴブロックとパワポを使ったアイデア機械の構想
趣味:剣道(息子と毎週通っています)

オリコン

 

目次

オリコン(折りたたみコンテナ) 物流・搬送用

 

折りたたむことができるプラスチックコンテナ
折りたたむ事で保管したり返却するときに、小さくすることができる為、輸送コストの削減や保管スペースの有効化に役立ちます。通い箱(リターナブルコンテナ)として、最もスタンダードな形態が、このオリコンです。

 

 

■オリコン(折りたたみコンテナ)の使い方

 

短辺の板を内側に折込み、長辺の板が真ん中から折曲って高さが半分以下に縮みます。底部と上部が重なります。複数のコンテナを積み重ねる場合も通常のコンテナ同様、積み重ねることが可能です。

 

底部と別のコンテナの上部がハマり合う(インロウ)によりズレを防止します。中に荷物を入れる場合は、上部を上に引き上げ、長編の側板が真っ直ぐなったところで、短辺の板をパチンっと言うまではめ込みます。

 

短辺の板が固定されることで箱は立方体を維持します。

 

 

■オリコン(折りたたみコンテナ)のメリット・デメリット

 

メリット:折りたたむことができることで保管効率や流通コストには大きく寄与している。
食品工場などで使用されることも多く、ケースの洗浄を必要とすることも多い。

 

返却時に折りたたんだ状態で戻ってくる為、再度組立、洗浄し、また折りたたみ、段重ねして保管するという非常に手間のかかる一面もある。

 

デメリット:自動組立装置や自動折りたたみ装置は、存在していますが非常に高価である為、使用量の多い専用ラインに設置されることが多い。

折りたたむ構造のヒンジ部分など一般ケースに比べ、壊れることも考えられる。破損品の選別、メンテ、維持管理も非常に手間がかかります。

 

 

■オリコンの主なメーカー・用途等

 

【メーカー】
三甲(サンコー)・TRUSCO・河西・セキスイ
安全興業・三鈴工機・DIC など

 

【特徴】
金属部品を使用していないメーカーも多く、部材を分別することなくリサイクルすることが可能
色付きの物が多い中、中が透けて見える物もあり、コンテナの中身が判別しやすく、保管・管理の最適性に優れたものもある。

 

【用途】
食品・工業部品・雑貨他分野の流通・保管用。段ボール梱包の代替容器など。商品や部品・備品の配送および保管・管理。内容物の種類・大きさが一定でない荷物の配送に最適。

 

【材質】
PP(ポリプロピレン)を使うことが多い

 

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