物流倉庫で多く使用されているリーチフォークリフト。立ったまま乗れるフォークリフトで機動性が良く、小回りが利くため人気の高い物流アイテムです。重たい荷物を持ち上げて運ぶときに車両が前に倒れないため、車輪がかなり前に付いています。この前に付いている車輪の為に開発された車輪止めが、「WADOME」です。
目次
リーチフォークリフトになぜ車輪止めが必要なのか?
リーチフォークリフトで行う作業で最も多い作業の一つにトラックへの積み込み、積み降ろしがあります。
パレットに積載した荷物をリーチフォークリフトで運び、トラックヤードに横付けしたトラックに載せ込む作業。
ついついパレットの荷物に気を取られているとトラックとトラックヤードの間に前輪を落としてしまいます。
トラックとトラックヤードの間にリーチフォークリフトの前輪が落ちるということは、リーチフォークリフトのアームがトラックにぶつかったり、フォークの爪がトラックの床に刺さったりする事故が発生してもおかしくありません。
実際に起きた事故で、トラックの枠にフォークのマストが干渉し、トラックがグッシャリ変形してしまうことが起きています。
もし、トラックヤードから落ちる前に車輪を止めることが出来ていれば・・・事故による損害は数100万円になることもしばしばです。
リーチフォークリフトの前輪を止める車輪止め。事故を未然に防ぐために必要なアイテムです。
リーチフォークリフトの駐機場所にも車輪止めが必要です
一日の終わりが近づく頃、フォークリフトを一日乗った作業者さんがフォークリフトを壁沿いの柱に近づけて止めました。
リーチフォークリフトは、その作業を終え、充電を開始します。
朝が来て、フォークリフトに乗り込みます。
・止まっているフォークリフトがいきなり走り出す。
・意図しない方向に走り出す。
・驚いて思わぬレバーを引いてしまう。
など止まっているリーチフォークリフト発進時の操作ミスで壁や柱に衝突することがしばしば発生します。
特に朝一番、体が慣れていない時に起こります。自動車のアクセルとブレーキの踏み間違えと同じですね。
その操作ミスで、壁に激突・充電器損傷・隣のフォークリフトに衝突など思わぬ事故が発生します。
そのような壁沿いの駐機にWADOMEを置きましょう。
WADOMEがリーチフォークリフトの前輪を止めることで思わぬ発進や操作ミスを未然に防ぐことが出来るかもしれません。
リーチフォークリフトを止める「WADOME」
WADOMEの裏側はゴムのブレーキです。
物流倉庫のコンクリート床にガッチリGRIPするために形状や厚さを工夫しています。
このゴムにリーチフォークリフトの重さが加わり、フォークリフトを止める摩擦力を発生させています。
よって、WADOMEはアンカーボルト施工や埋め込みなど建築施工を必要としない、ただ置くだけで利く車輪止めなのです。
使わない時に移動できる車輪止め
WADOMEは移動することが可能です。
重さは1個3.5kg 両方で7kgです。
フォーク作業以外の時に車輪止めが、そこにあると邪魔ですね。その時は移動しましょう。
でも、邪魔にならない時は定位置に置いておきましょう。いつリーチフォークリフトがここに来て事故を起こすかわかりませんから・・・
2個1セットのWADOME
2019年8月30日にWADOMEは新しい仕様になりました。その時に変更した内容の一つに連結穴があります。
- WADOMEを保管管理する場合
- WADOME同士をプラチェンなどでつないで2個1セットで管理する場合(※金具・チェンは別売りです。)
- WADOME同士の配置距離感をプラチェンで決める場合
などにお使い頂けます。
WADOMEの資料
WADOMEの内容をまとめたチラシをダウンロード頂けます。
色々な方にご紹介いただき、リーチフォークリフトでの事故が少しでも減少することを私たちは望みます。