あなたの物流アドバイザー MONOLIX

株式会社モノリクス

手動設備と自動設備

コラム
齋藤紀之(さいとう のりゆき)

齋藤紀之(さいとう のりゆき)

代表取締役社長 兼 物流機械アドバイザー
特技:レゴブロックとパワポを使ったアイデア機械の構想
趣味:剣道(息子と毎週通っています)

 

全ての作業を自動化することは、生産効率としては、最も良いと考えられます。

 

目次

■自動化することによるメリット

 

  • 人件費が抑えられます。
  • 品質が安定します。
  • 見込み物量を安定して作り、運びます。

 

しかし、全ての製品が全自動から生産さている訳ではありません。
実情は、その逆で完全自動化されているラインとは、

 

  • 原料や原料に近い状態の商材
  • 単品種・大量生産の商材
  • 高付加価値品質重視の商材

 

などに限られます。
全自動化されない理由としては、

 

■全自動かが難しい作業

 

・ 部分的に機械化するにあたり難易度が高く人の力に頼らざる得ない場合
・ 自然の物などバラつきが多く対応しきれない場合
・ 自動化してもPAYしきれないぐらい薄利な商材の場合などです。

設備の横に人が配置され、機械の不得意なことを人が補うことによって、最も効率が良い関係を保つことが出来ます。半自動(セミオートメーション)は、マルチタスクな人間がシングルタスクな機械を保管しながら共存することで、現状に見合った高い効率を得ていると考えられます。

完全な自動化設備の逆は、完全な手動設備です。自動化設備や半自動設備は多額の設備投資をして、生産性を上げた結果だと考えますが、手動設備は、人手作業を軽減する目的で設置され、高い計画性をもって設置されていないケースが多い。よって、自動化設備に比べ、作業効率や設置効果の実証が十分になされていない場合がある。

 

本書で注視を促すような項目をもう一度見直してみると、ちょっとした位置の移動や設備追加で大幅な改善が期待できる場合も多い。

手動設備の改善は、機器単価も安い場合が多いので、物流改善のメスを入れるにあたっては、最重点・最有力候補である。

 

モノリクス物流改善実績;https://raku-logi.com/2018/04/360

 

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