屋外から持ち込まれるキャスター台車の車輪は、
土足と同じぐらい汚れています。
街中を歩いているとコンビニやスーパー、飲食店の裏方に、台車に積まれた商品をよく見かけます。
あの商品は、きっとどこかの工場や配送センターからここへ届けられたものだろう。
そして商品を載せている台車は、きっと元の工場や配送センターに戻されるのだろうな~って、思いながら歩き過ぎようとした…。
そこに物流改善のヒント!
あの台車を戻された工場(ここでは食品工場)は、どこまで工場の中に台車を取り入れているのだろうか。屋外の土やホコリ、虫や菌は、あの台車の車輪に付着していないのだろうか?
それが、孵化して工場中に…なんて考えたら気になって、夜も眠れませんね。
■品質管理のために多くの会社がおこなっていること
食品に限らず、多くの業界では品質管理のために、屋外と屋内を区分けします。
入口から入った人間は
- 靴を履き替え
- 服を脱ぎ
- 白衣を着て
- ネット帽子をかぶり
- 手を洗い
- 粘着ローラを掛けて
- エアーシャワーを通過して
- ようやく、工場内に入ります。
先程の台車は、プラスチックケースと共に、トラックで運ばれ、工場のトラックヤードに到着しました。
上に載った空のプラスチックケース段積みをプラケース洗浄ラインに運ぶため、早速台車が活躍。
トラックヤードや廊下を汚れた車輪で走り回ります。
空のプラスチックケースを運び終わると、準備のため台車を段積みして保管します。
ここは、屋内?屋外?(その時ちょうど台車の裏から何かがチョロチョロと・・・目を覚ましちゃいました)
さて、また出荷の準備が出来ました。台車は、段積みから降ろされ、生産ラインから流れてくる製品を積みます。
また、トラックに載って、出荷されるのでした。
この工場では、台車を生産ラインの中へ入れませんでしたが、果たしてそんな工場ばかりでしょうか?
台車の車輪を洗うことは出来ないのか? 出来ると言えば多少できます。
例えば、玄関マットや粘着シートを廊下の通過点に敷く方法で、車輪の表面の汚れを取ることがあります。
ブラシ付きの水洗いする機械も販売されています。 人手を掛けて水洗いすることも出来るでしょう。
先日、上記の写真のような車輪を見かけました。表面は比較的キレイです。キャスター車輪の中側と金具が、驚く程汚い車輪です。粘着シートを通過したキャスターは、こんな状態ですね。ゾッとしますね。
日本人は、外に出るとき靴を履き、家に入ってくると靴を脱いで、裸足かスリッパを履きます。この考え、物流改善で使えないでしょか?日本人の習慣として、外では外靴。内では、内靴(内履き)⇒ 外台車と内台車。
外台車と内台車を中継する事ができれば、問題は大きく進展しますね。
外から帰ってきた台車は、玄関でストップ。玄関で履き替えて、内台車と交代。
そこで問題は、履き替えるということ。台車から台車に積み替えるということです。
台車に積んだ製品や空台車を全て内台車に積み替えることを考えると、その重労働に目が眩みそうですね。
では、どうすればその問題を解決できるのでしょうか。
■物流業界に新提案!! 台車にコンベヤ機能を持たせた【CAS×CON】
楽する物流機械研究所では、こんな考えを持っています。
台車にコンベヤ機能を持たせる。これをCARTと呼びます。地上に固定したコンベヤとその台車との引渡し機能。これをDOCKと呼びます。
CART(外) ⇒DOCK⇒CART(内)
外から帰ってきた台車(外CART)がDOCKと結合
上に載ったケースだけDOCK上に移載
内用台車(内CAR)をDOCKに結合し、DOCKに載ったケースを内CARTに移載します。内CARTにケースが載ったので内CARTを切り離し、屋内へ台車搬送。
この使い方は、台車とコンベヤの融合が生んだ一つの方法です。
CAS×CONという商品名で、近日売り出されるものです。(2018年4月現在発売し、多数導入実績あり)
ご興味や詳しいことが、知りたい方。このような使い方をしたいと思う方。
ご連絡頂ければ、販売情報等が出次第随時、下記リンクよりご連絡差し上げます。
キャスコンのお問い合わせ
靴のように台車ごと履き替えることで、外と内をエリア区分できれば、外台車の汚れによる工場内汚染は、未然に防ぐことが出来るのではないかと考えます。
みなさんも台車の汚れ、車輪の汚れが、工場のどこまで入って行くかを調べてみてください。その工場が異物混入で問題にならないように 祈りながら…。