トラックが物流倉庫のトラックヤード(トラックターミナル)に停まります。トラックヤードにはトラックが衝突しても大丈夫なようにゴムのバンパーが付いており、カーストッパーと呼んだり、プラットホームクッション、トラック当たり止めゴムなどとも呼ばれます。
目次
意外に遠いトラックの床
トラックのフロア(荷物を載せる面)とコンクリートのトラックヤードの床までの距離ってかなり広いと思いませんか。実際どのぐらいあるのでしょう。ザックリ40cm程度でしょうか。
リーチフォークリフトに立って上から見下ろしたとき、この隙間はリーチフォークリフトからどこくらい見えますか?パレットを爪に刺している状態でどれ程隙間が見えていますか?
荷物を載せたパレットを一生懸命トラックに載せていると・・・
リーチフォークリフトの前輪が落ちる
トラックヤードとトラックの間にカーストッパーが有ります。もし、この上にリーチフォークリフトの前輪が載った場合、安全にバックで復帰できるのだろうか。
カーストッパーの断面はカマボコ型で先端に行くほど丸いものが多いです。トラックヤードから離れる程下降曲線を描きます。そう、まさしく落ち始めたリーチフォークリフトの前輪は戻れません
トラックヤードのコンクリート床から爪を伸ばし、トラックの荷台に荷物を載せる作業は、常に崖と隣り合わせ。落ちないように気を付けなければなりません。
前輪を落として、トラックに衝突
トラックヤードのコンクリート床からトラックの床まで40cm。前輪がカーストッパーの上に載り、もう後ろには戻れない。どんどんトラックの方に落ちるリーチフォークリフト。そのままトラックにフォークリフトのマストを衝突させ、トラックの後部が破損!そんな事故が多発しています。
カーストッパーにフォークが載ると危険
トラックヤードの床面と同じ高さのカーストッパー。トラックに近づくリーチフォークリフトの前輪がこのゴムの上に載ってしまいます。非常に危険です。フォークリフトの重量と荷物の重量を加算した重量を受けるリーチフォークリフトの前輪をカーストッパーが支える形になります。
リーチフォークリフト落下防止 安全対策
安全対策には色々な方法があります
- 床に塗料やテープで線を引きこれ以上フォークが出ないように注意を促す。
- 車輪止め鋼材を床にアンカー固定して、物理的にフォークリフトが落ちないように防御する。
- 持ち運び可能な車輪止め WADOMEを使用する。
大きく取り上げられないヒヤリハット事故
フォークリフトの事故は、多種多様な事象が起こります。
- フォークと人の衝突、干渉
- 積み荷の落下
- 横転事故
- フォーク同士の衝突、干渉
- 建屋荷物との衝突、干渉 など
事例多いです。
フォークリフトのトラックヤードからの落下事故に関しては、大きく取り上げられることはそれ程多くありません。
その理由は、フォークリフトの他の事故があまりにも重大で被害が大きいからです。
しかし、このリーチフォークリフトの前輪をトラックヤードから落とす事故は多くのフォークリフトマンの事故経験として数多い事故の一つです。
大手倉庫会社が取り組み始めた事故防止の取り組み
貸倉庫・テナント倉庫が増えている昨今、トラックヤードに落下防止の鋼材車輪止めをアンカーで固定することが出来ない現場が多いです。そこで、アンカー固定不要な車輪止めWADOMEを設置する企業が増えています。
また、荷物の種類やアイテムがコロコロ変わる物流現場では常にフォークリフトで運ぶ物訳ではありません。ハンドフォークリフトやカゴ台車・ドーリー台車など様々なアイテムが使用されます。これらのアイテムが変化する現場では固定の車輪止めは邪魔になってしまいます。持ち運び可能な車輪止めWADOMEを使えば、リーチフォークリフト以外の作業の邪魔になりません。
トラックヤードの安全対策と作業性の両立
フォークリフト作業の安全を確保しながらより作業性の良い環境を作ることが今の物流現場では求められています。
崖っぷちの作業を安全に!効率よく!
現場作業の改善から生まれたWADOMEを是非ご活用ください。