大量の荷物を運ぶためには、コンベヤラインが有効であることは、別の項で述べたところです。
しかし、固定設備が増えすぎると、フォークリフトや台車などフリーに動ける機材の通行が不便になります。
固定設備と自由設備の共存が、より効果的な物流改善につながるかもしれません。
■ライン計画はなかなか大変
固定設備やコンベヤの計画は、設備課の仕事。フォークリフトの運用は生産課の仕事。など、仕事の分担が、お互いの意思疎通を生む場合があります。
「こんなところにライン作ったらフォークリフト走れないよ~!」「フォークの旋回半径にあの設備がいて、一回切り替えさないと・・・」など、ライン計画はなかなか大変ですね。
それ以外にも設備化をすすめることで改善を図り、効率を求める。とても努力した結果、非常に効率の良い設備が完成しました。しかし、イレギュラーな事故、事件が発生することで、どうにも動かなくなってしまった時、設備の森から抜け出せなくなることが、よくよく見受けられます。
設備化は、物流改善の主流ですが、「機械は壊れる」ということを常に頭の片隅に意識していないと、ガチガチに閉じ込められてしまいます。フォークリフトが通過できる幅。旋回出来る幅。人が、台車が通過できるポイントを忘れずに・・・
■コンベヤ配置はより効率の高い配置に近づける
あるエリアにコンベヤを1本置きます。
コンベヤは障害物にもなります。
なるべく、自由移動エリアと固定設備エリアは分けましょう。
更に、移動エリアを真四角に近づけることで歩く距離が短くなり、より効率の高い配置に近づきます。 設備を考え直す時は歩く距離を減らす努力が一つの鍵になるかもしれません。