作業者から見ると安い給料。でも、払う側からは、高い人件費ですね。
今回は、働く側、払う側の両方から見て得がある、コストダウンを考えてみたいと思います。
■人経費を考える
まず、仮定として一般的な時給を決めましょう。
東京都の低賃金は時給 907円 (発効日は平成27年10月1日)より、荷役と考えて
働く側の時給 ¥1,000 支払う側は、それに求人や諸経費入れて ¥1500(もう少し高い場合も・・・)と仮定して話を進めます。
1時間¥1,500 → 1分 ¥25 → 1秒 ¥0.42 これは単純な事実(前提)です。
さて、作業が始まりました。ある荷物を運ぶ仕事です。パレットからコンベヤラインへ荷物を載せていきます。
1パレットには40個の荷物が積まれています。4分程度で1パレットが空になります。
次のパレットをまたバラシ始めようと思いましたが、空のパレットがここにあります。これを段重ねして、10枚になったら実パレットをハンドフォークで持って来る人に持って行ってもらうことにしました。
1枚・2枚パレットを段積みします。
でも、パレットは箱の荷物と違って重くないのに持ち上がりません。
そこで、誰かに助けてもらうことにしました。「おーい、パレット積むので手伝って~」 快く「OK~」って言って手伝ってくれました。
2人で作業をしたので軽々持ち上がり、安全作業で、パレットを積むことができました。
2枚・3枚・・・・10枚 それも4分に一度手伝ってくれた方は、となりのラインのAさん。私に呼ばれて、ここまで来て、パレットを積んで、また戻り作業を続ける。 これってすごく非効率ですね。
でも、パレットを積まずに10枚置くのも場所を取ります。
さて、この作業をお金に換算してみましょう。私が、パレットの荷物を降ろし終わって、Aさんが来るまで30秒。パレットを積んで30秒。それにAさんの移動30秒とパレットを積む30秒と戻る30秒。それにAさんが手伝うことによる作業遅延90秒これを全て足すと240秒=4分・・・・・40個バラス作業4分と同じ時間をパレットの段積みに掛けたことになります。
ちなみに1分¥25なので、パレット段積み1回¥100 1山10枚で¥1000(時給分?)
パレットの段積みを行っても何の生産性もありません。でも1山¥1,000
パレット段積みに1分+4分のバラシ作業=1パレット5分 → 12枚/時間 1日8時間営業として約100枚
10山:10,000/日 ということは、1年で、¥300万
ただ、パレットを2人で積む作業に年間¥300万払っていると思うとゾーっとしますね。
1人で、パレットを安全に積み付ける機械があれば、1年分費用出しても惜しくないですね・・・